美作台地で農業をやりませんか?
美作台地は国営パイロット事業で造成した開拓地です
- 地域の地形および地質
本地区は、中国山地の主峰那岐山の南一帯にあって、地区の東側を流れる梶並川およびその支流滝川、西側を流れる加茂川支流広戸川の流域で、南方に穏やかに傾斜する標高120m~240m、平均200mの台地です。 - 交通状況
本地区の南側に中国自動車道、JR姫新線、国道179号線が東西に通っており、地区西北側に国道53号線、地区内を東西に国道429号線が通っており、県道・町道も比較的良く発達しています。
美作台地の概要①
昭和42年度~54年度にかけて国営開拓パイロット事業により勝央町・奈義町・美作市・津山市の2市2町にまたがる526㏊の山林を開畑しました。
さらに、水源用の西原ダムと61㎞に及ぶパイプラインを建設し、各ほ場に給水用のかんがい施設を整備するとともに、開発道路を建設し各ほ場まで車の乗り入れを可能にしました。
美作台地の概要②
恵まれた自然環境のなか、多様な農業が営まれています。
果樹では、早期出荷のハウスぶどうのピオーネが高品質で高い評価を得ています。
また、転作水田を生かした黒大豆の生産では作付面積が日本一となり「作州黒」の名称でブランド化されています。
水土里ネット勝英土地改良区の取組
勝英土地改良区では国営パイロット事業で開発された頭首工・ダム・パイプライン等の施設の維持管理と水の安定供給を行っています。
開墾された約500haの農地作付、利用状況、未利用地等の調査または未利用地解消、農地有効利用、畑かん用水を利用した営農の推進も行っています。
農家の高齢化等で遊休農地の未利用地が約200haあり、特に大きな問題となっています。
改良区としてこの未利用地に対し、農地紹介や仲介等で台地の有効利用に力を入れています。
農水の確保
農作物の栽培に不可欠な「水」。いくら自然に囲まれているといっても、水を使える環境が整っているわけではありません。畑があっても水を確保できなければ、
・雨水を貯めて使う
・費用をかけて用水施設を整える
など、作業(費用)負担が大きくなります。
美作台地には、西原ダムの水が造成畑地に配水されており、各ほ場に設置されている給水栓があります。この給水栓をひねるだけで水を使用出来ることが、とても大きな利点です。
最近、都会のサラリーマンの間で、農業をやってみたいという人が増えています。
私たちは、そうした方の農業を開始するお手伝いをしています。
例えば、
・農地の取得方法がわからない
・技術はどうやって身につけたらいいのか
・資金の余力がないので利用できる融資制度はないのかなど、お困りのことがありましたら、どうぞご相談下さい。
私たちは、あなたが農業を始めることのお手伝いをします。
- 相談
美作台地への就農・参入を考える場合、まず、やりたい農業のイメージを固めて、窓口にご相談してください。
美作台地ではブドウ、桃などの果樹のほか、野菜や黒大豆など多く栽培されています。
農業を始めるに当たっては、農地の確保、技術の習得、資金の調達等が大きなウエイトを占めます。
一口に農業といっても、生産物や栽培方法などが違えば就農までのアプローチも違うし、農地の条件も違ってきます。 - 農地の確保
美作台地には国営農地開発で開拓した畑地約500㏊が有り、各ほ場にはダムからの給水栓が付いており、ほぼ道路沿いとなっています。
農業者の中には高齢化等により離農したい農家もあり、適地を紹介できます。 - 技術の習得
農業は自然条件に左右されることが多く、地域によっても多少技術が異なる面があり、専門教育施設や熟練農家での実務経験が必要です。
就農準備を進めるに当たっては、各種の研修・支援制度を活用することが出来ます。 - 資金調達
農業を始めるに当たっては、施設の整備や機械の購入、消耗品(資材購入)などの運転資金、収入が得られるまでの生活資金などが必要となってきます。そのためにはある程度まとまった準備金が必要です。
新規就農をされる場合、無利子の融資制度を利用することが出来ますが開始しようとする経営内容を十分理解し、その計画が成り立つかどうか、生活資金も含めた資金計画をしっかり立てておくことが必要です。普及指導センターや地域の農業者などからのアドバイスも参考にした方が良いでしょう。
農業を本気でやりたいと思っている方!
「農業をやったことがない」という人には何から初めてよいのかわからないと思います。実際農業を始める場合、強い意志と意欲を持って取り組まなければ農業を開始し継続することは困難です。
そのために、まずは、
・営 農 計 画
・生 活 設 計
・資 金 計 画
を立てる必要があります。
どのように準備をしていけば良いか・・・
岡山県担い手対策本部
どのような農業・生活がしたいのかが決まれば私達の出番です。
是非、ご相談下さい。
新規就農者紹介
勝央町 豊久田 「ぶどう」
峰山正紀さん(S41年生まれ)、圭子さん
■経営内容 ぶどう90a(うちハウス55a)
就農時37a(うちハウス22a)
■労働力 本人、妻
■農地 借地
■住居 借家
■就農年月 H15年4月
■出身地 大阪府
●加温・無加温・簡易被覆栽培と作型を組み合わせて、労働分配を図ってきました。
●就農のポイントは、住居と農地が確保できるところを選ぶこと。
大学で農場管理をしていましたが、自分で経営をしたいと思い就農に踏み切りまし た。
大阪で開催された相談会に三~四年行き、岡山県の研修制度を知り就農を決めました。
そして、産地を決め手は、勝央町は果樹はもとより、黒大豆、いちご、その他色々と農産物が豊富だったことと、大阪から一時間半で行き来ができ便利と思ったからです。
研修内容と就農後の状況
研修圃場(15a)を管理しながら技術習得を目指しました。研修後、ハウスを建てたり、部会の高齢者から園地を借り部分的に改植して規模拡大をしてきました。
移住してきて三・四年目まで減少し、労働量は増加し苦しい時でした。田舎生活については、家に野菜が置いてあったり、話しかけてくれくれたりと、人間同士のつながりが濃く感じました。
今後の農業経営の目標
管理作業の省力化を行い、夫婦の労働力で管理できる適正な規模とし、品質の高いものづくりをしていくことです。
就農希望者へのアドバイス
研修の時点から、何かと費用が掛かります。自己資金は、ある程度準備をしてください
勝央町 豊久田 「ぶどう」
田邊さやかさん(S52年生まれ)、アリさん
■経営内容 ぶどう85a(うちハウス22a)
就農時47a(うちハウス12a)
■労働力 本人、夫
■農地 自作地(63a)、借地(22a)
■住居 自己所有
■就農年月 H17年4月
■出身地 大阪府
●作型や品種と組合せ、労力にあった規模拡大を進めました。
●就農のポイントは、学校や病院などの生活面も考えて、ほどほどの田舎探しを!
都会で生まれ育ち就農しましたが、ビルやコンクリートに囲まれた生活より、太陽や土のそばで働きたいと思い就農に踏み切りました。ぶどうは、夫のトルコで魅せられて作ってみたいと思い決めました。 産地を選んだ決め手は、高速自動車道のインターが近く大阪との行き来に便利がよく、またIターンで就農されている人がとても幸せそうだったからです。
研修内容と就農後の状況
ハウスと露地の成園を研修圃場とし管理しながら技術の習得をしました。 就農後は、部会の高齢者から園地の借入や、農地情報が入った時に購入をしていき規模拡大をしました。
今後の農業経営の目標
就農した頃よりも、重油、肥料、農薬、資材など価額が上昇しています。経費の削減と作業の省力化により収益の向上を目指しています。
就農希望者へのアドバイス
就農前に自己資金を準備してくる必要があります。機械化や施設費、農地などかなりの資本がかかります。また、ぶどう棚やハウスの設置は、自分でできるころは自分で行い、経費を抑える努力をすることです。
美作市 馬形 「ぶどう」
中村真弓さん(S46年生まれ)、育包さん
■経営内容 ぶどう60a(うちハウス23a)
就農時60a
■労働力 本人、夫
■農地 借地
■住居 自己所有
■就農年月 H18年4月
■出身地 美作市
勝央町でぶどう栽培を夫婦でされている農家を見て、自分もしたいと思ったからです。
研修内容と就農後の状況
就農時は、10aの成園を借り、さらに50aを新植しました。その後一部を加温栽培に移行しました。品種は、ピオーネを主として、その他の品種を組み合わせて労働分散と販売時期の長期化を図っています。
今後の農業経営の目標
安心して食べられる(減農薬・減科学肥料による栽培)「おいしい」と言ってもらえる、よいものをつくること。そして妥協しない厳しい選果することで、品質の良いものを消費者に届けること。
就農希望者へのアドバイス
一人では出来ないので、農業の仲間を見つけることが大切です。農業は続けることが大変です。収量の減少や体調不良など、想像する以上の苦労を乗り越える覚悟と強い意志が必要です。
美作市 馬形 「ぶどう」
正戸 崇さん(S47年生まれ)、美苗さん
連絡先
勝英土地改良区 (水土里ネット勝英)
岡山県勝田郡勝央町植月北3028-2
TEL 0868-38-2054
受付時間 月~金 8:30~17:00
勝英土地改良区 | 0868-38-2054 | 農地の紹介、地域情報等 |
勝央町農業委員会 | 0868-38-3112 | 就農相談 |
美作市農業委員会 | 0868-72-6367 | 就農相談 |
奈義町農業委員会 | 0868-36-4114 | 就農相談 |
津山市農業委員会 | 0868-32-2159 | 就農相談 |
勝英普及指導センター | 0868-73-4068 | 新規就農全般 |
岡山県新規就農相談センター | 086-226-7423 | 新規就農全般 |